ステップな家族と「ひとり」
数年前、ひとり親としての生活にピリオドを打ち、再婚した。
夫とのなれそめとかは、また次回以降の講釈で(TVドラマ『西遊記』ナレーション風)
私は息子を連れて、夫は娘を連れて。
ある世代にはピンと来る設定か。
「マーマレードボーイみたーい♪」って、テンション高めに言われるけど。
違う、そうじゃない(鈴木雅之風
ウチの息子はテニスしてないし、ウチの娘はアイスクリーム屋でバイトしてない。
血縁のない親子関係。
継親・継子。
離婚件数が多くなり、分母が多いのもあって、ひとり親家庭同様、今やステップファミリーの存在もそう珍しいものではなくなった。
初めましての方に、説明するのが若干面倒なくらい。
「ステップだから」と、色眼鏡で見る人は・・・あくまで主観だけれど、そう居ない。
むしろ、ひとり親の時の方が、外野の色眼鏡具合や余計な発言が癇に障るという場面はあった。
いわゆる「片割れ状態」が相手なら、言いたいこと言えちゃうんだろな、とか思う。
ステップは、とりあえず、外見上の「片割れ状態」ではないもんなぁ。
ステップな家族の実際の生活は。
まぁ、ひとくちには勿論言えないけれど。
一筋縄には、いや、二筋縄には三筋縄には・・・いかない。
特に、ほどほど成長済みの子ども達との関係づくりは、覚悟してはいたが、相当ハードで。
戸惑ったり、迷ったり、悩んだり。
ましてや、年頃なのだ。
ステップじゃなくたって、その時期が来れば、大なり小なりそうなるんだもの。
コレ、現在進行形。
ここに夫との関係も合わさってくるので、余計ハードさは増す。
夫との関係と書いたが、結局、夫の価値観と私の価値観とのすり合わせ。
これが、まぁ、ホントに、実に、至って、ハードなのだ(いかん、笑えてくる。
こちらにしたって、あちらにしたって、これまた、どっこいほどほど長く生きてきた者同士。
お互い、戸惑ったり、迷ったり、悩んだり。
コレも、現在進行形。
さて、今回の騒動。
そんな子ども達と過ごす時間が増えた。
そんな夫もちょいちょい在宅勤務となり、夫と過ごす時間も増えた。
なんか・・・
気がつけば、日中の家の中の人口密度が高い。
そして、ひとりの時間があまりにも少ない。
ひどくイライラする。
1ヶ月前だろうか。
子ども達の学校が休校になって、少し経った頃だったか。
最初、この感情に気づいた時には、めちゃくちゃ慌てた。
「私は、自分の家庭をすごくすごく嫌っているんじゃないか」と。
自分が望み選んだこの大切な家庭を、ステップな家族を、拒む気持ちが自身の中に生まれた気がして、「まさか」や「もしや」が、頭の中をグルグル。
ひとりの時間が減ることに、こんなにしんどさを感じるのは、生まれて初めてだったから。
1ヶ月、うんうん悩んでた。
一時は、「こんなこと考えてる自分ヤバい!!家庭に対する忠誠心無さすぎ!!」と、罪悪感でおかしくなりそうなくらい。
最近、やっと結論が出た。
私は、別に、この家族を嫌いになったわけでもないし、一緒に過ごす時間を嫌いになったわけでもない(真顔
ただ、家族全員で過ごす時間が増えすぎてて。
いろんなことが中止や自粛になり、日常の行動にも制限がかかるという、この状況で、ひとりの時間を作ることが、困難になっている。
私だけじゃなくて、家族が皆、そうなっている。
&そもそも、私、ひとりでいることが好きな性質を持っている。
こんなのしんどくないはずがない。
しんどいと思うのは自然。
私、全然ヤバくない。
普通。(ちょっと変わってると言われる回数多いけど。)
仮に、他の誰彼さんが私と全く同じ立場・状況だったとしても、他の誰彼さんだって、「うわ・・・しんどいわ〜」ってなる。
だって、昨日の昼に作った12皿分のカレーが、今日の朝には無くなってるのだ。
4人家族なのに。
おかしーだろ。
ひとりになりたい!!
ひとりの時間欲しい!!
てなわけで、まもなく、働きに出ます(専業主婦どらねこ