「笑われる勇気」読後②
生前、父が起こした、金銭トラブル・人間関係のトラブルが影響し、未だにお金が怖い。とても苦手だ。
お金は、人が作った道具。
しかしながら、人間がお金に対し、意味づけや物語を持った瞬間、お金は様々な事象を生み出す。
時に、人を癒やし励まし元気づけ、
時に、人を迷わせ悩ませ苦しめ、
時に、人を助け救い出し、
時に、人を地獄の3丁目まで連れてってしまう。
私のお金への恐怖心は、たぶん、「3丁目」とまではいかなくとも。
「地獄の1丁目の手前あたり」まで連れていかれた経験から来るものだと思っている。
ヘルシーじゃない。
事情が事情なので、そうなるのは無理からぬことだけれど。
そんな自身とお金の関係が、結構苦しい。
蛭子さんの話に戻ろう。
この方、そういう点では、とてもヘルシーなのだ。
病気のにおいがしない、というか。
(私の偏見で大変失礼な言い方になるが・・・)
「ギャンブラーの墓場」なんて言われることもある競艇に、50年以上通っているにもかかわらず、だ。
・・・何故だ?
本の中に登場する、一貫した彼の信条?こだわり?がある。
「人から借りたお金でギャンブルはやらない」。
これは、彼のヘルシーさの大きな要因だろうな、と。
蛭子さんは言う。
自分が稼いだお金を賭けるから、勝った時は小躍りするほど嬉しいし、負けた時は涙が出るほど悔しい。でも、それがいいんだ、楽しいんだ、と。
借りたお金で勝ったり負けたりしても、そんなのどこが楽しいんですか?と。
なるほど。ごくシンプルで、ヘルシー。